目の健康のためにブルーベリーのサプリメントを取っている人は少なくありません。サプリメントの中には、機能性表示食品と記載している物があることを知っていましたか。機能性表示食品とは何なのか、ブルーベリーのサプリメントで機能性表示食品と表示されている物は、表示されていないものと何が違うのかなどを知っておくと買うとき役立ちます。
そもそも機能性表示食品とは何か
機能性表示食品とは一体どんな物でしょうか。基本的には体に良いとされている機能性や安全性が、販売している企業によって確認されている食品のことです。科学的な根拠に基づき、健康を維持するために良い効果が表示されている食品と定義されています。
機能性は、「健康を維持するための良い効果」と考えるとわかりやすいでしょう。具体的に言えば、飲み続けていると体脂肪を減らす働きのある物や、関節の節々に関する悩みが緩和されるなどの働きが実感できるものがあります。
利用する人が正しく情報を得られるようにするために表示できるのはサプリメントや加工食品、生鮮食品を含めて一部を除いた食品全てです。表示するためには、安全性の確保と科学的根拠を前提に消費者庁へ届け出を出すことが必要となります。
科学的根拠を明確にするためには、商品を人で試験した結果や、文献や論文など科学的な根拠を示すものが必要です。消費者庁長官の許可を受けたものではありませんので、トクホのように消費者庁の許可を与えているマークを表示することはできませんが、商品パッケージに機能性表示食品と文字で明記することが可能です。
なお、国の審査はなく、事業者の責任で消費者庁に提出することになります。
ブルーベリーにはどんな機能があるのか
ブルーベリーは米国原産の果樹で、100種類以上の品種があるといわれています。夏に青い甘酸っぱい実をつけますが、その用途は生食だけではなく、ジャムなどのように加工することや、お菓子などで使われることが多いです。
海外では肉などの料理のソースとして使われることもあります。日本ではサプリメントとして使われていることが多く、甘いものが苦手な人でもサプリメントは飲んでいるということも少なくありません。その機能として有名なのは、ポリフェノールの一種であるアントシアニン含有量が多いことです。
ブルーベリーの青さを出す色素はアントシアニンによって構成されています。アントシアニンの効果は摂取した人の体内に抗酸化作用をもたらすこと、美肌効果・花粉症の症状緩和及び予防・生活習慣病の予防及び症状改善・便秘改善といった効果が期待できるのが特徴です。
それ以外にもむくみの改善を期待するカリウムやしみ・そばかす改善を期待できるビタミンC、老化抑制だけではなく新陳代謝を活発にして冷え性緩和に役立つといわれているビタミンEなども豊富に含まれています。毎日摂取することで栄養素を体内に定期的に供給できるため、健康や美容効果が期待できる可能性は高いです。
ブルーベリーの機能性表示食品はどんなことが表示できるか
ブルーベリーを原料としている機能性表示食品が表示できることとしてあげられているのは、ピント調節機能改善や目の疲労感緩和などです。アントシアニンが含まれているため、アントシアニンに関する科学的根拠を消費者庁に提出した結果、表示できるようになっています。
それ以外に期待できる効果に関しては、あまり表示されていません。日本国内で販売されているブルーベリーの機能性表示食品の多数が、含有している成分であるアントシアニンに関する機能を表示しています。ただし、すべての企業で同じ表示をしているわけではなく、単純に目の疲れ緩和を表示している物や、ピント調節機能の維持及び緩和など、違う表現を表示しているため、確認して摂取することが重要です。
ブルーベリーの機能性表示食品を摂取するメリット
ブルーベリーの機能性表示食品を摂取するメリットは、疲れ目を緩和できる可能性があることです。仕事やプライベートでスマートフォンやパソコンを使って目を酷使する人が増えているため、疲れ目から目の病気になる人もいます。
また、視力低下を招くことも少なくありません。機能性表示食品を定期的に取り入れることで目の疲労緩和をもたらし、使いすぎている眼を正常な状態に近づける可能性が高くなります。実際に機能性表示食品を販売している企業の中には、スマートフォンやパソコンを使って目の健康に課題を抱えている人向けのサプリメントだと明言している企業もあるほどです。
科学的根拠を消費者庁に提出しているため、機能に関して表示できるため、購入するときに正確な機能を理解しやすいのもメリットの一つです。一般の食品は機能に関して明確に表示することができません。トクホ・栄養機能食品・機能性表示食品の3種類のみが、正確に機能を表示できるようになっているのが特徴です。
科学的な根拠があり、データが示された物だからこそ信頼できるものといえます。定期的に摂取することで効果を実感できることも少なくないため、利用する人も多いです。
トクホ・栄養機能食品との違いはあるのか
ブルーベリーの機能性表示食品を摂取するメリットは理解できたけれど、トクホ・栄養機能食品との違いがいまいちよくわからないという人も少なくありません。トクホは特定保健用食品の略で、消費者庁に科学的な根拠を示し、保険効果の有効性や安全性の審査をされた結果、長官によって許可された商品のみが与えられる称号です。
国によって認められている効果があるため、正確に機能を表示できます。機能性表示食品は消費者庁の審査を受けるわけではないため、その部分が違うといえるでしょう。栄養機能食品はトクホの様に消費者庁の審査はありませんが、1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分が国の定める上限・下限の規格基準に適合している食品は栄養成分の機能を表示することを許可しています。
栄養機能食品の場合、必要としている栄養素が取れるという物であり、必ずしも毎日摂取していてすべての栄養素がバランスよくとれるようにはなっていないため、注意が必要です。機能性表示食品と似ていますが、1日に必要な栄養素に関する項目であるため、多少違うといえるでしょう。
ブルーベリーの機能性表示食品は機能を適切に表示している
栄養機能食品やトクホとは異なり、機能性表示食品は科学的な根拠に基づいて消費者庁の審査を受けなくても適切に機能を表示できるようになっています。ブルーベリーの機能性表示食品は長期間摂取することで目の健康改善に役立つ可能性が高いといわれているため、利用するときは事前にホームページで具体的な情報を確認してから相性のよさそうな物を利用することが重要です。